非常にレアな車が入庫しました。最初に来た時はメーカー?車種もちろん?全然分かりませんでした。自動車修理業としてのプロのプライド、知らないなんていえません。不安が脳裏をよぎります。恐る恐る、車のオーナーに車種名を聞いて…。そうか、思い出しました。ユーノスプレッソです。オーナーは日本で乗っている人をみんな知ってるようです。本当でしょうか?
画像では分かりにくいのですが塗膜がひび割れて、むき出しになった鉄板からサビが出ています。非常に醜い状態です。 おそらく以前修理したかたが板金を適当にしてパテをかなり厚く持ったことや、その他もろもろの原因でパクリが鉄板より剥離し、そこにに錆が発生し表面の塗装面まで伝わってひび割れてきたのでしょう。パテが広範囲に厚く入っていました。 厚いところで1~2センチはあったでしょうか、削り取ってしまって、板金をやり直します。損傷が広いのでかなり時間がかかりました。
パテ研ぎが終了するとプライマーサフェーサーというもので塗装し保護します。この時にパテ研ぎのうまいへたがはっきりします。うちの工場でも何人も新人に教えてきましたがはっきり言って、こればっかりはセンスがいると思います 。ぼくも新人時代にかなり悩みましたが、ある日、研ぐのが楽しくなり自信も芽生えてきました。
同じく、右のリアフェンダーもボコボコにへこんでいました。バンパーと合わさる所であることで、 リアバンパーを付けたり外したりしながら板金していきます。面倒ですが、それをしないと板金作業はできたが、リアバンパーとの段差が目立つなど仕上がりに影響します。プレスラインも えぐれぐあいを左の損傷していないリアフェンダーと同じにするのが大事です。
サンルーフは取り外して塗膜剥離してプライマー~サフェーサーをふいています。サンルーフの開け閉めがひっかかるようで、開口部はかなりパテが厚くそれにより狭くなっていましたので、再度パテ入れ、削り具合で調整するべき部分であるようです。
アンテナの開口部はオーナーの希望により鉄板で穴埋めします。このぐらいですと下地もありましたし半田仕上げでいけました。
仕上げにパテを入れてサフェサーを吹きスムージング出来ました。あとは塗装をまつだけです。
レッドパールです。何回吹いても下地が透け透けで色がすけます。プロは色のとまりが悪いと表現します。適した下塗りをすることで、問題は解決します。いきなりレッドパールを吹いてもまだらになる可能性があります。塗装前に下色の濃度を合わせ、塗り板で、何回吹けばいいのかあらかじめ、テストします。頭を使う部分でもあります。
いよいよ塗装がスタートしました、塗り終わるまではやめられません、 今回は全面塗装なので少々長丁場になりそうです。リラックスして集中して塗ることがうまく塗れる秘訣なのかなぁ。こればっかりは理論を勉強して後は体で覚える、そうスポーツと一緒のようです。やらなければ上手くならない。
無事塗り終わりました。これで終わりではなくブツとり、そして磨き作業が残っています。全面塗装は作業工程が多く、しかもボディ修理の箇所もかなりありましたので時間もかかりました。同時に工場では他の仕事もこなしていかなければならないのでどうしても預かりが長期になってしまいます。このことはオーナーにも事前に説明し御理解していただき大変嬉しく思います。オーナー様は本当に車が好きで車を綺麗にしたという気持ちをすごくもっていらっしゃいました。
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